食事を楽しんだ後もダイニングでゆっくり寛ぎたいけれど、身体に合わない椅子では落ち着かずソファーに直行となることもあります。SLAP MOBLERでお取り扱いしているデンマークのブランドCARL HANSEN & SØNには有名なCH24/Ｙチェアの他にも機能美と使い心地の良い椅子が多数あります。どれも魅力的なのですが、その中でも私が好きなのはCH23です。同じペーパーコードのＹチェアとの違いを比べながら好きな理由をひも解いていきたいと思います。

 

CH23は1950年、ウェグナーがカール・ハンセン&サンにデザインした最初の椅子コレクションの一つです。2017年に復刻、再びコレクションに加わりました。「椅子には裏側がありません。あらゆる側面と角度から美しくなければなりません。」という名言からもウェグナーのデザインに対する深いこだわりをうかがい知ることができます。

 

１、美しいフォルム

背板は幅広の曲木合板で作られ美しい曲線を描いており全てのパーツに角がなく木材への深い造詣を感じます。適度に後傾したしなやかなフレームと美しい後脚のデザインが安定性を与えています。

 

2、緻密に計算された美しさ

背板とフレームを繋ぐ結合部分が十字にデザインされています。十字部分はオーク、背もたれ部分はウオルナットと異なる木材を組み合わせ、色の違いを上手く利用したデザインとなっています。埋木という技術で同形状のキャップで埋めています。日本の伝統工芸にも通じる高い技術に感動を覚えます。

 

３、こだわりのペーパーコード

カノコ編みという格子状の編み方で座面がフラットな形状となっています。135ｍのぺーパーコードが座面から座面下にかけて張られていて、さらに強度をたかめています。CARL HANSEN & SØNの熟練職人でも張り終えるのに90分もかかる難しい張り方です。

 

Ｙチェアはお尻を包み込むような座り心地でCH23はフラットな印象です。同じペーパーコードの椅子ですが編み方により座った印象や見た目も変わります。CH23は若干座面も低めですので小柄な方にもおすすめです。ぜひ当店で座り心地をお楽しみください。

 

４、座り心地のよさ

曲木で作られた背板は背中にちょうど良くフィットし柔らかな使い心地です。フレーム、座面共に適度に後傾しているので体重を預けやすく長時間心地良く過ごすことができます。

 

5、使い勝手が良い

アームがない分テーブル下に収納でき動線が確保しやすいので、どのようなお部屋にもマッチします。ダイニングのみならずお部屋のコーナーに置いてインテリアとして楽しんだり、bagを置いたり、フレキシブルにお使いできるデザインです。ダイニングにデザインの異なるチェアを組み合わせるお客様も多数いらっしゃいます。シンプルなデザインなので他のチェアとも組み合わせやすく万能なチェアです。

 

CARL HANSEN & SØN  　CH23

w505×D505×H785mm  (SH445）　オーク×ウオルナット（オイル仕上げ）

¥128,700（税抜価格　¥117,000）

 

 

デザイナー：Hans Ｊ.Wegner

想像力に溢れ、多作で知られたデンマークの家具デザイナー　ハンスJ.ウェグナー。家具職人としての技術と知識、そして美的センスは木材への深い造詣と天然素材への探求心がベースとなっており、特に椅子は500脚以上のデザインを残し、そのほとんどが名作として世界中で知られています。まさに椅子の巨匠と呼ぶにふさわしいデザイナーです。

 

使い心地の良い椅子に座り、家族で美味しいご飯を食べたいなとか。友人を招いてお家カフェを楽しもうとか。家にある様子をイメージして楽しくなりました。日々の暮らしを丁寧に穏やかに過ごすためにも取り入れたいアイテムです。

 

この記事をかいた人　そごう広島店　近藤