デンマークのデザイナー、ヴァーナー・パントン。
1960〜70年代に活躍し、家具や照明など幅広い分野でデザインを手がけてきました。
色や光、かたちを自由に組み合わせながら、空間そのものを楽しむような、新しい感覚を生み出した人物です。
現在はさまざまなブランドから、パントンのデザインしたアイテムが展開されています同じデザイナーでありながら、ブランドごとに見え方や魅力が違うのも、とても面白いところだと感じています。
今回はその中から、「フォルム」「光」「色」という3つの視点でご紹介します。

フォルム|Vitra
ヴィトラの製品で特に印象的なのが、「パントンチェア」と「ハートコーンチェア」です。
パントンチェアは、彼の名を世界に広めたとも言われる一脚。
背から座面、脚部までが一体となったフォルムはとてもなめらかで、彫刻のような存在感があります。空間に置くだけで、ぱっと印象が変わるようなアイコン的な椅子です。
一方で、もうひとつ強く惹かれるのがハートコーンチェア。
円錐とハート型を掛け合わせたような大胆なフォルムで、見た目のインパクトもありながら、座ると包み込まれるような安心感があります。
細い脚とのバランスも美しく、空間の中で軽やかに浮かぶような印象に。名前の通り、どこか愛着が湧くようなかたちで、日常の中でふと気持ちを和らげてくれる存在だと感じます。
どちらもアプローチは違いますが、“フォルムで空間を変える”というパントンらしさを感じられるプロダクトです。

光|Louis Poulsen
〈パンテラ〉シリーズは、光とフォルムのバランスがとても美しい照明です。
シェード全体がやわらかく光り、空間にふんわりと広がる光。ただ明るくするだけではなく、その場の空気をやさしく整えてくれるような感覚があります。
パントンは、光を“照らすためのもの”としてだけではなく、空間をつくる要素として捉えていたデザイナーでもあります。
その考え方が、この照明にはしっかり表れていると感じます。

色|Montana Furniture
モンタナの収納は、“色で空間をつくる”という楽しさを感じさせてくれます。
豊富なカラーバリエーションと自由な組み合わせによって、壁面そのものをデザインしていくような感覚。
色を選び、重ねていくことで、空間にリズムや個性が生まれていきます。
パントンが大切にしていた色彩の考え方が、こうしたかたちで今の暮らしの中にも自然と取り入れられているのだと思います。
彼のデザインは、ブランドごとに違った表情を見せてくれます。
Vitraでは、フォルムの美しさとして。
Louis Poulsenでは、光の広がりとして。
Montana Furnitureでは、色の構成として。
それぞれの要素が重なり合うことで、空間は少しずつ変わっていきます ―
スラップモブラーはヴィトラ・ルイスポールセン・モンタナ ファニチャーの正規販売店です。
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