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ポール・ケアホルムの作品に触れて

ポール・ケアホルムの作品に触れて

現在、そごう広島店2階特設会場にて、『家具の建築家ポール・ケアホルム全国巡回展 in 広島』を開催させていただいております。たくさんのお客様のご来場ありがとうございます。その展示も6月29日(日)までと残り少なくなってきました。 今回、ポール・ケアホルムの展示会を開催するにあたって、私自身がポール・ケアホルムというデザイナーのことを学び、ご来場の皆様からも教えていただき、作品に触れることにより、私もすっかり彼の作品の魅力にはまってしまった一人です。 一見、自然(ナチュラル)とは離れたところにあるような無機質なイメージを与える彼の作品ですが、彼ほど自然の美しさに敬意を払い憧憬し、作品にもそれを求めたデザイナーを私は他に知りません。木々の隙間から散りばめられる木漏れ日の美しさや、季節ごとに変化していく光と風。彼の制作のエピソードなどを聞くと、そんな自然の美しさを作品に投影しているのだろうと感じます。彼の作品がただの家具に収まらず、人々を惹きつける理由はそこにもあるのかもしれません。 ポール・ケアホルムは一年間にほぼ一作品しか発表しなかったと言われていますが、それはきっと必然だったのだと彼の作品に触れ理解します。そこには、考えに考えを重ね、計算に計算を尽くし、試作に試作を試みなければ完成し得ない精度が必要だからです。さらに極限までシンプルであることの美しさが追求されています。巡回展を通して、いくつもの作品を実際に見て触れることにより、画像だけでは感じられなかった作品の真髄みたいなものを垣間見た気がします。 あるお客様から、あなたならどれを選ぶか?と問われました。 PK91 もちろん、あれもこれも欲しいのは言うまでもありませんが、今回の展示会で私が一番心を動かされた作品、PK91とお答えしました。それにしてもこのスツールは美しい。ねじれ曲線が美しいスチールの脚部も、折り畳む時の動作性も、座った時の安定感も全てが完璧です。今までも画像の中のPK91は何度も見てきましたが、実際に見て触れることによって”美は細部に宿る”とはこのことだと実感します。 あなたなら、何番のPKを選びますか? ぜひ、家具の建築家ポール・ケアホルム全国巡回展に探しにきて下さい。作品に触れればきっと、ポール・ケアホルムの思想や哲学に思いを馳せてみたくなると思います。   スラップモブラーそごう広島店/徳田   POUL KJÆRHOLM Traveling Exhibition in JAPAN 家具の建築家 ポール・ケアホルム  全国巡回展 in 広島 会期:6月3日(火)- 6月29日(日)時間:10:00 ~ 19:30場所:SLAP MOBLER そごう広島店 2F...

ポール・ケアホルムの作品に触れて

現在、そごう広島店2階特設会場にて、『家具の建築家ポール・ケアホルム全国巡回展 in 広島』を開催させていただいております。たくさんのお客様のご来場ありがとうございます。その展示も6月29日(日)までと残り少なくなってきました。 今回、ポール・ケアホルムの展示会を開催するにあたって、私自身がポール・ケアホルムというデザイナーのことを学び、ご来場の皆様からも教えていただき、作品に触れることにより、私もすっかり彼の作品の魅力にはまってしまった一人です。 一見、自然(ナチュラル)とは離れたところにあるような無機質なイメージを与える彼の作品ですが、彼ほど自然の美しさに敬意を払い憧憬し、作品にもそれを求めたデザイナーを私は他に知りません。木々の隙間から散りばめられる木漏れ日の美しさや、季節ごとに変化していく光と風。彼の制作のエピソードなどを聞くと、そんな自然の美しさを作品に投影しているのだろうと感じます。彼の作品がただの家具に収まらず、人々を惹きつける理由はそこにもあるのかもしれません。 ポール・ケアホルムは一年間にほぼ一作品しか発表しなかったと言われていますが、それはきっと必然だったのだと彼の作品に触れ理解します。そこには、考えに考えを重ね、計算に計算を尽くし、試作に試作を試みなければ完成し得ない精度が必要だからです。さらに極限までシンプルであることの美しさが追求されています。巡回展を通して、いくつもの作品を実際に見て触れることにより、画像だけでは感じられなかった作品の真髄みたいなものを垣間見た気がします。 あるお客様から、あなたならどれを選ぶか?と問われました。 PK91 もちろん、あれもこれも欲しいのは言うまでもありませんが、今回の展示会で私が一番心を動かされた作品、PK91とお答えしました。それにしてもこのスツールは美しい。ねじれ曲線が美しいスチールの脚部も、折り畳む時の動作性も、座った時の安定感も全てが完璧です。今までも画像の中のPK91は何度も見てきましたが、実際に見て触れることによって”美は細部に宿る”とはこのことだと実感します。 あなたなら、何番のPKを選びますか? ぜひ、家具の建築家ポール・ケアホルム全国巡回展に探しにきて下さい。作品に触れればきっと、ポール・ケアホルムの思想や哲学に思いを馳せてみたくなると思います。   スラップモブラーそごう広島店/徳田   POUL KJÆRHOLM Traveling Exhibition in JAPAN 家具の建築家 ポール・ケアホルム  全国巡回展 in 広島 会期:6月3日(火)- 6月29日(日)時間:10:00 ~ 19:30場所:SLAP MOBLER そごう広島店 2F...

PK31|POUL KJÆRHOLM

PK31|POUL KJÆRHOLM

空を渡る鳥が重なった景色からインスピレーションを得たPK31。座り心地の更に先。置いた空間や他の家具との調和、座る姿や過ごし方まで想いを馳せてデザインされたのかと思えるソファです。

PK31|POUL KJÆRHOLM

空を渡る鳥が重なった景色からインスピレーションを得たPK31。座り心地の更に先。置いた空間や他の家具との調和、座る姿や過ごし方まで想いを馳せてデザインされたのかと思えるソファです。

あなたの「働き方」を変えるコツ

あなたの「働き方」を変えるコツ

職場環境の改善、仕事効率アップさせるには何から始めるべきだと思いますか?

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職場環境の改善、仕事効率アップさせるには何から始めるべきだと思いますか?

PK9|POUL KJÆRHOLM

PK9|POUL KJÆRHOLM

ポール・ケアホルムの自邸のためにデザインされたPK9。PK9は、PKシリーズの中で「最も座り心地がいい」という声も多いチェアで、建築家や家具の歴史研究者が、最後に行き着くダイニングチェアと言われています。

PK9|POUL KJÆRHOLM

ポール・ケアホルムの自邸のためにデザインされたPK9。PK9は、PKシリーズの中で「最も座り心地がいい」という声も多いチェアで、建築家や家具の歴史研究者が、最後に行き着くダイニングチェアと言われています。

POUL KJÆRHOLM /ポール・ケアホルム

POUL KJÆRHOLM /ポール・ケアホルム

ポール・ケアホルムの家具を見て何を感じますか? 北欧の家具と言えば、木の温もりであったり、癒しだったりとほっこりとしたイメージが強いですが、彼の家具にはクール、カッコいい、シャープといった言葉がぴったりです。ポール・ケアホルムと言えば、スチール。彼は、スチールに魅了され、理解し、その使い方を存分に家具製品として発展させた唯一無二のデザイナーです。 彼の作品に多くの人が魅了される理由に、芸術性を感じるからではないでしょうか。単なる家具ではなくアート作品の様な佇まいは、家具を分解してみても分かるように、パーツの一つひとつがオブジェのように美しく、美学を感じとることができます。彼は幼少期、画家を目指していたようですが、持って生まれた美に対する感性が作品に宿っている。彼の家具を眺めていると、そのことが容易に想像できるのです。 その美学は家具に使われる材料にも拘りが。PKと名の付く家具には木、革、石、ガラス、麻、籐、スチールと自然界に存在するものしか使われていません。妥協を許さない真摯な姿勢は、正に芸術家ですね。 昨冬、フリッツ・ハンセンにより『ポール・ケアホルム展in京都』と題して京都にある禅寺、両足院でポール・ケアホルムの家具が展示されました。 最近は、ジャパンディという言葉をよく耳にしますが、日本(ジャパン)と北欧(スカンディナビアン)を組み合わせたスタイルを指すものです。そんな造語ができるほど、北欧家具と日本住宅の相性がいいことは有名です。しかし、お寺のように純然たる和空間にこんなにPKがマッチするとは、正直びっくりしました。それは、ジャパンディというものではなく、まるで、お互いが共鳴しあっているかのように感じます。 ポール・ケアホルムの奥様のご両親は親日家で、日本庭園を造ったり日本語も話されていたとか。その影響を受けた娘である奥様は5~6回来日したこともり、建築家でもある彼女は『間』という日本建築の重要な要素を深く理解して設計に活かしていたそうです。ポール・ケアホルムは来日したことはないそうですが、彼の家具が純和空間にマッチすることは必然だったのかもしれません。 彼がもし、日本に訪れていたらシンパシーを感じてくれたでしょうか? 時代も文化も超えて、今も尚わたしたちの心を惹きつけるポール・ケアホルムの家具。 広島にも彼の作品の巡回展がやってきます。しかも、20以上の作品に触れて、座ることができます。ポール・ケアホルムの家具の素晴らしさを、この機会にぜひ体感してみて下さい。   スラップモブラーそごう広島店/徳田   POUL KJÆRHOLM Traveling Exhibition in JAPAN 家具の建築家 ポール・ケアホルム  全国巡回展 in 広島 会期:6月3日(火)- 6月29日(日)時間:10:00 ~ 19:30場所:SLAP MOBLER そごう広島店...

POUL KJÆRHOLM /ポール・ケアホルム

ポール・ケアホルムの家具を見て何を感じますか? 北欧の家具と言えば、木の温もりであったり、癒しだったりとほっこりとしたイメージが強いですが、彼の家具にはクール、カッコいい、シャープといった言葉がぴったりです。ポール・ケアホルムと言えば、スチール。彼は、スチールに魅了され、理解し、その使い方を存分に家具製品として発展させた唯一無二のデザイナーです。 彼の作品に多くの人が魅了される理由に、芸術性を感じるからではないでしょうか。単なる家具ではなくアート作品の様な佇まいは、家具を分解してみても分かるように、パーツの一つひとつがオブジェのように美しく、美学を感じとることができます。彼は幼少期、画家を目指していたようですが、持って生まれた美に対する感性が作品に宿っている。彼の家具を眺めていると、そのことが容易に想像できるのです。 その美学は家具に使われる材料にも拘りが。PKと名の付く家具には木、革、石、ガラス、麻、籐、スチールと自然界に存在するものしか使われていません。妥協を許さない真摯な姿勢は、正に芸術家ですね。 昨冬、フリッツ・ハンセンにより『ポール・ケアホルム展in京都』と題して京都にある禅寺、両足院でポール・ケアホルムの家具が展示されました。 最近は、ジャパンディという言葉をよく耳にしますが、日本(ジャパン)と北欧(スカンディナビアン)を組み合わせたスタイルを指すものです。そんな造語ができるほど、北欧家具と日本住宅の相性がいいことは有名です。しかし、お寺のように純然たる和空間にこんなにPKがマッチするとは、正直びっくりしました。それは、ジャパンディというものではなく、まるで、お互いが共鳴しあっているかのように感じます。 ポール・ケアホルムの奥様のご両親は親日家で、日本庭園を造ったり日本語も話されていたとか。その影響を受けた娘である奥様は5~6回来日したこともり、建築家でもある彼女は『間』という日本建築の重要な要素を深く理解して設計に活かしていたそうです。ポール・ケアホルムは来日したことはないそうですが、彼の家具が純和空間にマッチすることは必然だったのかもしれません。 彼がもし、日本に訪れていたらシンパシーを感じてくれたでしょうか? 時代も文化も超えて、今も尚わたしたちの心を惹きつけるポール・ケアホルムの家具。 広島にも彼の作品の巡回展がやってきます。しかも、20以上の作品に触れて、座ることができます。ポール・ケアホルムの家具の素晴らしさを、この機会にぜひ体感してみて下さい。   スラップモブラーそごう広島店/徳田   POUL KJÆRHOLM Traveling Exhibition in JAPAN 家具の建築家 ポール・ケアホルム  全国巡回展 in 広島 会期:6月3日(火)- 6月29日(日)時間:10:00 ~ 19:30場所:SLAP MOBLER そごう広島店...

PK61|POUL KJÆRHOLM

PK61|POUL KJÆRHOLM

PKコレクションの造形と素材の美しさ。美しさとは本質的な部分のずっと奥にあるもの、というような、日本の古来からの文化の趣の深さを、PKコレクションから感じとることができかもしれません。

PK61|POUL KJÆRHOLM

PKコレクションの造形と素材の美しさ。美しさとは本質的な部分のずっと奥にあるもの、というような、日本の古来からの文化の趣の深さを、PKコレクションから感じとることができかもしれません。