Data Toyama’s apartment
Living-dining & Bedroom & Kitchen & WIC 約70㎡
Reform & Coordinate
2020.09 / Hiroshima
SLAPMOBLER'S THINK
これからの人生をともにする空間づくり
仕事がら転勤や出張が多く、全国を転々としながら生活する土地を変えてきた外山様ご夫婦。「広島は街の雰囲気も良いし、住みやすいですよね」とご主人。それまでに暮らしていた広島が最後の勤務地になるだろうと、終の棲家としてマンションの購入に至ったといいます。
入居に向けて少しずつ準備を始める中で、「照明器具だけはちょっとこだわろうと思った」とご夫婦。「ネットで色々と調べて、お店にもいくつか行った中の一つがスラップモブラーでした。ダイニングテーブルはすでに買っていたので、照明と一緒に電気工事の相談もしたところその辺りもすべてできると聞いて、お願いすることにしたんです」。家具探しだけではなく空間づくりのさまざまな相談もできるところが、スラップモブラーへ依頼するポイントになったといいます。また夫婦2人暮らしのため、部屋数の多さより広いリビングダイニングがほしいという点も、当初からご夫婦が希望していたことです。そこで、部屋を1つなくしてリビングダイニングを広くする提案を行い、リフォームも含めたプランがつくられていきました。
先に購入していたダイニングテーブルとご夫婦の好みに合わせて選んだ照明(PH 3 1/2-3 グラスペンダント/ルイスポールセン)とのバランスを考え、テーブル上の照明は2灯吊りに。補助照明としてダウンライトも適宜設置しています。旅行好きで、行った先々で絵を買い求めることもあるというご夫婦。ダイニングに飾っている絵もその一つで、ダウンライトで優しく照らされた絵はその存在感を程よく際立たせています。今後も旅先で出会う絵は増えるだろうからと、玄関入ってリビングダイニングへと抜ける通路にも照明はスタンバイ済。これからどのような絵が飾られ、照らされ、空間を彩っていくのか、変化が楽しみなスペースになっています。
部屋全体のイメージは、日々の暮らしの中にもどこかリゾートのように少し非日常を感じられる空間。リビングにも約3mと長さのあるソファを入れているため、まるでホテルのようにゆったりと過ごせます。「テレビで観ていいなと憧れて、暖炉も検討していたんです。相談したら、マンションでも設置できるタイプを教えてくれて。冬場に使っていますが、ちゃんと暖かいしお気に入りです」と奥様。リビングの一角に設置された煙突が必要なく煤も出ない、火のゆらぎを楽しめるバイオエタノール暖炉が、より空間に非日常感を演出しています。さらにリビングダイニングの天井を板張りにしたり、寝室はホテルのようにベッドサイドにスイッチなどを集約させたりと、空間自体には非日常感が漂いながらも、ウォークインクローゼットやキッチンのカップボードをはじめとした収納スペースは十分に確保して、暮らしやすさも考慮したプランにしています。
これからの人生を心地よく過ごせるようにとつくってきた住まい。実は入居前にご主人の転勤が決まり、現在は転勤先と広島、そして歌手や歌の講師として活動する奥様は四国地方も含めて、3拠点を行き来する忙しい日々を過ごしています。だからこそ、「ここに来ると、自分の家に帰って来たような気持ちになります」とご夫婦。愛犬との時間、ソファでのんびりする時間、食事をする時間。この空間で過ごすそんな何気ないひと時が、ご夫婦にとってリラックスできる大切な時間になっています。